無許可犬用サプリ販売疑い 「人に効果」うたったか 看板犬で治験

大山稜

 無許可で製造した医薬品を販売したなどとして、警視庁は31日、ペットショップ運営会社「ジャパン・メディア・システムズ」(東京都中央区)の社長の女(57)ら3人を医薬品医療機器法(無許可製造医薬品の販売など)の疑いで書類送検し、発表した。法人としての同社も同容疑で書類送検した。

 同社は動物用と人間用のサプリメントを製造しており、同庁は、動物用と同じ原料で製造した医薬品を「人間に効果がある」とうたって販売していたとみている。同社は違法な販売を繰り返し、約9千万円の利益を得ていたと同庁はみている。

 生活環境課によると、3人は2021年3月~22年12月ごろ、国の許可を得ずに製造した動物用や人間用の医薬品など計98点(約32万円)を、40~50代の女性7人にネットサイトを通じて販売したなどの疑いがある。いずれも容疑を認め、「いきなり取り締まりは受けないと思っていた」などと話しているという。

 同社はネット販売のほか、東京・銀座でミニチュアダックスフント専門のペット用品店「銀座DAXDACHS」も運営。犬の白内障予防や人間の抗がん作用などをうたい、これらサプリを販売していた。

 同課によると、無許可で製造したサプリは店の看板犬に試していた。利用者の健康被害は確認されていないという。(大山稜)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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