新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言と、まん延防止等重点措置が30日で期限を迎える。飲食店での酒の提供はどうなるのか。期限を前に、制限を一部緩和する動きがある一方、感染再拡大(リバウンド)による「第6波」への懸念から緩和には慎重な声もある。
熊本市中央区のビアレストラン「オーデン」は24日、酒類の提供を始めた。熊本県には重点措置が適用されており、県はこれまで、対象区域の熊本市の飲食店に営業時間短縮と酒類の提供停止を求めてきた。
しかし、感染拡大が抑えられているとして24日からは制限を緩和。県が認証した感染防止対策を取っている店では、午後7時半まで酒類が提供できるようにした。
店長の村山二郎さん(49)は「まだ暑いうちにビールの提供ができてうれしい。『第6波』が来ないよう、緩みすぎないように対策を続けたい」。店では消毒を徹底し、仕切りを設置。大声で盛り上がるような客がいれば、静かに飲食を楽しむよう促すという。
会社の同僚3人でビールを飲んでいた40代の男性は「久しぶりに店で飲んでおいしい。マスクは飲むときだけ外しています」。50代の男性は「常連さんとも久しぶりに会えた。好きなお店には協力していきたい」と話した。
熊本県は、重点措置が解除されても、熊本市内の飲食店への時短営業要請は続ける。酒類の提供は認める方針。さらに認証店には通常営業を認めるという。
同じく重点措置が適用されている鹿児島県でも24日、措置区域の鹿児島市内で、飲食店の酒類提供停止要請を緩和した。県による感染防止対策の「第三者認証」を受けた飲食店を対象に、1グループ4人以内または同居家族なら、午後7時半までの酒類提供をできるようにしている。一方、同様に重点措置が適用されている宮崎県では、宮崎市の飲食店に時短営業と酒類の提供停止を要請。解除後の酒類の提供についてはこれから検討するという。
緊急事態宣言が出されている…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル