熊本で同じ会社の8人が感染 県内初のクラスターと認定

 熊本県は25~26日、有明保健所管内(荒尾市・玉名市・玉名郡)の会社の社員など8人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県は、県内で初めてクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。熊本市内で3人、山鹿市内でも1人の感染者が発生し、県内の感染者は計70人になった。26日に記者会見した蒲島郁夫知事は「最大の危機感を持って対応する」と述べた。

 県によると、複数の感染者が確認されたのは有明保健所管内の企業。25日に福岡県内から通勤している社員の感染が判明し、同日に同保健所管内に住む別の20代男性社員の感染も確認された。福岡県内で感染が確認された社員は会社の事務所で勤務しており、同じフロアにいた社員や関連企業の社員などほとんどがマスクをしていなかったため約90人を濃厚接触者と認定。県が検査を進めたところ、26日になって新たに7人の感染が確認された。

 県によると、同一場所で5人以上の発生という厚生労働省のクラスターの定義に該当。同日、厚労省クラスター対策班の出動を要請した。記者会見した蒲島知事は、感染が流行している地域への移動を極力自粛するよう県民に呼びかけた。(白石昌幸、伊藤秀樹)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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