熊本県で甚大な被害が出た豪雨災害では、災害時に自力で逃げることが難しい「要支援者」の避難も困難を極めた。高齢者や障害者ら「災害弱者」とも呼ばれる要支援者は、県内で死亡した65人のうち7人。避難を手助けする支援者らも多くが被災し、駆けつけるのが難しかった。
4日未明、球磨川があふれつつあった。人吉市下青井町の民生委員の中野富美子さん(71)は、午前5時すぎ、激しい雨音で目が覚めた。「逃げなきゃ」
民生委員として担当する約100世帯のうち、災害時に避難を促すことになっている要支援者は20人ほど。次々と顔が思い浮かんだ。
川沿いの平屋に独りで暮らす女…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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