熊本市電、運転士が足りずやむなく減便 11月から異例のダイヤ改定

 熊本市交通局は20日、熊本市電の土日祝日の運行本数を11月1日から減らすと発表した。この時期の改定は異例だが、今春以降、乗務員が1割減り、これまでの運行本数を維持できなくなったという。交通局によると、人員不足を理由としたダイヤ改定は初めて。

 運行本数は、土曜が30本減の428本、日曜・祝日は28本減の422本となる。土日・祝日のダイヤは新型コロナが5類になったのを機に5月13日に改定したばかりだった。

 運転士と車掌を合わせた乗務員は4月時点で101人いたが、現在は92人。突然の離職や長期の病欠が相次いだ。運転士になるには車掌としての経験を積んだうえで、8カ月間の教習が必要で、この教習を受けさせるために、通常業務にあたる乗務員の不足に拍車がかかった。

 一方、極力不便にならないように平日は現状より9本増やして422本にする。朝夕のラッシュ時の本数や、始発・終電時刻はほとんど変更しない。

 市交通局は「乗務員は常時募集している。自動車の普通免許証さえあればいいので、ぜひ応募して欲しい」と話している。(森北喜久馬)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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