外国産のアサリが熊本県産と偽装されて流通しているとして、熊本県が県産アサリの出荷停止を県漁業協同組合連合会に要請した問題で、農林水産省は1日、全国のスーパーで販売状況を実態調査した結果、熊本県の年間の漁獲量を大幅に超える量が熊本県産として販売されていたと発表した。同省は今後、食品表示法違反などの疑いで業者への立ち入り検査を進める。
同省は昨年10~12月、複数の都道府県で展開するスーパー約1千店を対象に生鮮アサリの産地表示の実態を調査。その結果をもとに全国のスーパー約1万7千店での流通量を推計したところ、期間中に販売された3138トンのうち3111トン(99・1%)は国産として売られ、2485トン(79・2%)が熊本県産とされていたという。一方、2020年のアサリの年間漁獲量は、国内全体で年間4400トン。熊本県産は21トンにとどまり、中国、韓国からの輸入が3万5千トンと大半を占めた。同省は外国産を熊本県産などと偽って表示し、売られた疑いが強いとみている。
また、同省が計31パックの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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