2015年、熊谷市で小学生を含む男女6人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われたペルー人の男の無期懲役が確定することを受け、妻と、娘2人を亡くした遺族の男性が15日、都内で会見を開き「上告しなかった検察に裏切られた思いだ」と話しました。 この事件で逮捕、起訴されたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(35)に、一審さいたま地裁は求刑通り死刑を言い渡しましたが、二審は心身耗弱で無期懲役としていました。 検察側は上告を断念し、最高裁が今月9日にナカダ被告の上告を棄却していました。 事件で妻と娘2人を亡くした遺族の男性は16日で、事件から5年を迎えることを受け「当時の記憶がよみがえってくる。長いようで短かった5年間、怒りや悲しみをどこにぶつけたらよいか まだ分からない状態でいます」と今の心境を語りました。 男性は二審判決のあと、検察官が「上告理由が見いだせない」として上告を断念したことについて悔しさをにじませました。 男性は「上告できる材料はあったにも関わらず、上告しないということに対して裏切られたという思いが強くなりました」と話しました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース