熱いから注意 自販機から出てくるおばちゃんのトースト

【動画】人気の「トーストサンド自販機」 仕込みから販売まで=高浜行人撮影

 新潟市北区の旧国道沿いにあるオートレストラン「ポピーとよさか」。飲料やカップラーメンを買える自動販売機やアーケードゲームが並ぶ60坪の店に、ひときわ年季の入った自販機がある。商品は「トーストサンド」だ。

 硬貨を投入してボタンを押す。すると、50秒ほどでアルミホイルに包まれた2枚重ねの食パンが出てきた。熱さで落としそうになりながら、封を開ける。全体はきつね色で、ところどころにこげがある。

 ほおばると、耳までしっとり軟らかい。もちもち感もあり、たっぷりのマーガリンとともに口の中で溶ける。香ばしさとかすかな塩気もある。優しい味だ。

 ハムとチーズの2種類を楽しんでいた西区の会社員男性(37)は、職場でうわさを聞いて初めて来たという。「素朴でなつかしい味」。テーブルで昼食代わりに味わっていた常連の小泉美智代さん(52)は、「ずっと変わらずおいしい。これからも続けてほしい」と話した。

 トーストは、地元に住む70~80代の女性従業員4人が毎日、交代で自販機に仕込んでいる。使うのは8枚切りの食パン2枚。それぞれ片面にマーガリンを塗り、残りの面を内側にしてチーズやハムをサンドする。

 ホイルにくるんで置いておき、売れれば自販機の前部を開いて補充する。マーガリンがポイント。外側の面に塗ることでホイルとトーストがくっつきにくく、風味も増すという。

 1980年、開店時からトース…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment