熱中症の死者や搬送相次ぐ 多くが高齢者、屋内でも危険

 浜松市で国内最高気温に並ぶ41・1度を記録した17日、全国各地で気温が35度を超す猛暑日となり、熱中症とみられる症状での救急搬送や死者が相次いだ。

 埼玉県では久喜市の女性(85)が熱中症の疑いで死亡。同日朝、トイレでぐったりしているところを、同居する息子が見つけた。同県寄居町でも、寝室で倒れている男性(94)を家族が見つけ、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。寝室の窓は閉まっていたが、扇風機は動いていたという。

 愛知県では、同日午後3時までに54人が熱中症の疑いで救急搬送された。県によると、16日には137人が熱中症の疑いで救急搬送され、西尾市の90代の男性と新城市で車内にいた男性(59)が死亡した。群馬県太田市でも16日午後に救急搬送された女性(69)が亡くなった。県が17日、明らかにした。隣接する同県伊勢崎市では16日、最高気温37・5度を観測していた。

 東京消防庁によると、稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く東京都内で熱中症とみられる症状により救急搬送されたのは、17日午後9時時点で9~98歳の男女286人。70代の男女3人が重篤で、30~90代の男女13人が重症。中等症117人、軽症153人という。

 8月の23区内での熱中症による死者は、都監察医務院のまとめでは、17日午前時点で53人。身元がわかっていない男性1人を除く52人のうち、60代以上が男性27人、女性21人の計48人と大半を占め、残る4人は50代の男性だった。53人中50人が屋内で見つかり、43人はエアコンがないか、あっても発見時に作動していなかったという。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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