熱中症予防でも水の飲み過ぎには要注意? “水中毒”の留意点を聞いた(FNNプライムオンライン)

8月も半ばとなったが、全国的に厳しい暑さが続いている。 関東甲信の1都8県で先行運用している「熱中症警戒アラート」が連日のように発表され、注意を呼びかけている。今年は外出自粛などで暑さに慣れていないとの指摘もあり、より熱中症対策が求められるが留意してほしい話題がある。 【画像】対策としてこんな食べ物も効果あり 「水中毒」だ。 2018年8月に一度紹介しているが、この記事を再構成し、改めてこの危険性を考えたい。

過剰な水分摂取によって生じる「水中毒」

「水中毒」はその名の通り、水分を摂りすぎることで起こってしまうという。 熱中症予防のためには、水分と塩分をしっかり補給する必要があり、一見矛盾しているようにも思えるが、「水中毒」とはどういう症状なのか?そして、どうすればこの「水中毒」を防げるのか? 著書に『認知症は接し方で100%変わる!』などがある、横浜相原病院の吉田勝明院長にお話を聞いた。 ――「水中毒」とはそもそもどんなもの? 過剰な水分摂取によって生じる中毒症状で、血液検査の結果、低ナトリウム血症の状態になっているということです。 水に危険な毒素が含まれているというわけではなく、水を大量に飲むことでナトリウム、つまり塩分が血液中に少なくなってしまっている状態を引き起こすのが水中毒。汗で塩分が出て行ってしまう熱中症と似ているようにも思えるが違うという。 ――熱中症も塩分が不足して起こるもの。どこが違う? 熱中症の場合は、発汗の結果、ナトリウムが汗と共に皮膚表面へ失われています。汗をなめると塩辛く感じますし、汗をかいてそのまま放置していると、皮膚に塩の結晶みたいな状態が見られます。その結果、血液内のナトリウムが不足する状態が起こります。 一方、水中毒の場合は…従来の血液内のナトリウムは変わりませんが、水で薄められた結果、低ナトリウム血症となるのです。わかりやすく言えば…味噌汁にただのお湯を入れれば、味、特に塩味が薄くなるでしょう。 汗をかいて、塩分が少なくなった状態に、さらに水だけを入れるというのはさらに薄めている結果となっているということです。 体の中のナトリウムイオンの正常値は、約135~145mEq/l(mEq/lは電解質の濃度を表す単位)だというが、これが低下していくと、 130mEq/l=軽度の疲労感
120mEq/l=頭痛、嘔吐、精神症状
110mEq/l=性格変化、けいれん、昏睡
100mEq/l=呼吸困難などで死亡 などの症状が出てくるという。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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