静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流をめぐり、県警は12日、同市の斉藤栄市長(59)に対する業務上過失致死容疑での告訴・告発状を受理した。犠牲者の遺族ら4人が今年8月に提出していた。
告訴・告発状によると、斉藤市長は、土石流の起点となった土地に造成された違法な盛り土の存在を知りながら危険を除去する措置を取らず、被災当日も住民を避難させる注意義務を怠り、27人を死亡させた疑いがあるとしている。
自宅が全壊した太田滋さん(66)は「ようやくスタートラインに立てた。原因を作った人が責任を取れるよう、捜査を尽くして欲しい」と語った。土石流で兄を失った小川泉さん(68)は、9月に台風15号の影響で浜松市天竜区の盛り土が崩落してけが人が出たことにふれ「同じような事例が全国である。私たちが先陣を切って行政の責任を追及する」と狙いを話す。
その上で、「このままでは市…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル