災害関連死を含む27人が死亡し、1人が行方不明となった静岡県熱海市の土石流発生から1年。母と弟を亡くした女性は今も2人の死を信じ切れない。「人災」の側面が強まるなか、女性は1年たってもその経緯は分かっていないことが多いと感じ、原因究明を訴えている。
東京都日野市の酒井真理乃さん(66)は昨年7月3日、ツイッターで拡散した動画を見て息をのんだ。母の太田佐江子さん(当時93)と弟の幸義さん(同64)が同居する同市伊豆山(いずさん)の実家が土砂にのみ込まれる様子が映っていた。2人の携帯電話に何度かけてもつながらず、不安だけが募った。
2日後、熱海市に駆けつけ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル