父におびえて育った私、息子にもつい強圧的に この怒りをどうすれば

 50代男性です。大学生の息子から無視されてつらい日々を過ごしています。

 数カ月前、ささいな行き違いをきっかけに(と私は思いましたが)、離れて暮らす息子から連絡を拒絶されました。長年にわたる私の強圧的な態度に嫌気がさしたようです。妻によると「アンタが悪い。急に大声で怒ったり、上から押さえつける言い方をしたり。とにかく謝るしかない」とのことです。

 子供にとって私は確かに「パワハラ・モラハラおやじ」です。言いわけですが、12歳で両親が離婚し、私には「良い父親モデル」がいませんでした。

【まとめ読み】悩みのるつぼ

美輪明宏さん、上野千鶴子さん、姜尚中さん、清田隆之さんが、読者から寄せられるさまざまな悩みにタブーなく真剣に回答する人気コーナーです。

 中学生から新聞配達をして、高校・専門学校は奨学金を借り、大学は働きながら通いました。記憶に残る父もかんしゃく持ちで、子供の頃は父親の顔色をうかがって過ごしました。父がいなくなった後は、当時荒れていた兄にビクビクしながら生活をしていました。

 家庭を持ってからは、家族のために真面目に働いてきました。しかし「負の連鎖」なのか、私自身が「ダメおやじ」となっていました。自分自身が変わらないといけないのは分かります。ただ100%私が悪いとも感じないし、自立していない息子に対する怒りに似た気持ちが残っているのも事実です。

 今後どのような心持ちで生活していけばよいか、ぜひ姜尚中さんにお答えをお願いします。

 相談を読んで頭を過(よぎ)…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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