名古屋市名東区で去年1月、中学1年の女子生徒が自殺した問題。名古屋市はいじめの有無について再調査する方針を示しました。
3日の名古屋市議会議会運営委員会。補正予算案などとあわせ、市は9月定例会に「いじめ問題再調査委員会」を立ち上げる条例案を提出しました。
名古屋市名東区で去年1月、当時中学1年の齋藤華子さん(当時13)が自宅マンションから飛び降り、死亡しました。
市が設置した第三者委員会は今年4月、「いじめは認められない」と結論付けましたが、父・信太郎さんは「納得がいかない」として再調査を要求。信太郎さんと面会した河村市長も再調査を表明していました。
いじめ問題で再調査委員会を設置するのは名古屋市では初めてで、これまでとは別のメンバー4人以内で構成し、報告書について検証したり、関係者への聞き取りを行ったりして報告書をまとめます。
再調査委員会の立ち上げを受けて父・信太郎さんは…。
父親の信太郎さん:
「もう娘は声も出せないですし、しゃべることも書くことも出来ないので。でもどこかに娘の声が残っている、足跡が残っているはずなんです。それをちゃんとすくい上げて、丁寧に調査していただきたい」
名古屋市は条例の成立後、速やかに委員会を立ち上げ、来年中にも結論をまとめたいとしています。
<これまでの経緯>
当時13歳だった華子さんが去年1月5日、自宅マンションの9階から飛び降り死亡。名古屋市教委は直後から調査を始め、4月に父・信太郎さんに調査結果を報告。しかし納得は得られず、翌5月から第三者委が調査を開始。
今年4月になってから第三者委がまとめた報告書では「部活について行けない肉体的・精神的な疲弊」だとして「いじめは認められない」と結論付ける。
これに信太郎さんは納得せず「メンバーを入れ替えて再調査を」と名古屋市長に直接要望。市長も再調査の意向を表明し、これを受けて3日、名古屋市が「名古屋市いじめ問題再調査委員会」を立ち上げるための条例案を市議会に提出した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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