同居する父親(47)を刺殺したとして、神奈川県警は自称高校2年生の少年(16)=横浜市神奈川区=を殺人容疑で緊急逮捕し、26日発表した。県警によると、少年は容疑を認め、「父親から暴力を受けていた」と話している。昨年11月と今年2月の2回、県警相模原署に父親とのトラブルについて相談し、相模原市児童相談所に一時保護されていたという。
神奈川署によると、少年は父親と2人暮らし。16日ごろ、神奈川区内の自宅マンションの一室で、父親の頭や体を果物ナイフのようなもので数回刺すなどして殺害した疑いがある。
25日午後2時ごろ、父親の姉から同署管内の交番に「連絡が取れない」と相談があり、署員がマンションを訪れたところ、室内にいた少年が応対。水が入った浴槽内で父親の遺体が見つかり、凶器とみられる果物ナイフも浴室内にあったという。
県警によると、少年は昨年11月、当時住んでいたとみられる相模原市内で、家庭内のトラブルをめぐる110番通報で駆けつけた相模原署員に対し、「父親に暴力を受けている」と説明。同署が相模原市児童相談所に通告し、児相に一時保護された。今年2月にも、同署管内の交番に相談に訪れ、再び児相に一時保護された。少年はその後、横浜市神奈川区に転居したとみられるという。(林瞬、土屋香乃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル