佐藤雄二
愛知県内で7月30日から開かれていた国際芸術祭「あいち2022」が10日、最終日を迎えた。「STILL ALIVE」をテーマに「今、を生き抜くアートのちから」を探った3年に1度の祭典(トリエンナーレ)。事務局によると来場者は8日までに延べ44万1千人(推計速報)にのぼった。
この日、主会場になった名古屋市東区の愛知芸術文化センターで記者会見した片岡真実・芸術監督は「コロナ禍で多くの制約があったが、これほどの来場者があり、生きることを追究した物故作家や現存作家の多彩な作品との対話を試みてくれた」「従来の芸術祭ではできなかった、世界とつながっている愛知の文化や伝統を掘り下げる展示もできた。手応えを感じている」などと話した。
会期終盤、愛知芸術文化センターのほか一宮市、常滑市、名古屋市有松地区の各会場で、タイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンさんや、百瀬文さんら国内外の作家によるパフォーマンス公演やトークイベントが集中した。
前回の「あいちトリエンナーレ2019」は、企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容がSNSに投稿されて炎上。脅迫事件に発展した。(佐藤雄二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル