南さつま市の万之瀬川河口周辺で、けがをした絶滅危惧種の渡り鳥クロツラヘラサギが懸命にエサを探している。何とか回復してほしい、と愛鳥家らがその姿を見守っている。16日まで愛鳥週間。
観察している日本野鳥の会鹿児島の小園卓馬さん(65)=同市=によると、この個体は幼鳥で右足を痛めており、左足で何とか動いたり、羽ばたいたりしながらエサをとっている。13日朝も姿を見たが衰弱はしていない様子。「動き回っているので保護は難しい。見守るしかない」という。
クロツラヘラサギはトキ科で、白い体にしゃもじのような黒いくちばしが特徴。例年、秋から春にかけて台湾や香港、九州などで越冬する。県内で冬をこした仲間の多くは、すでに繁殖のために北に向かったという。(外尾誠)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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