牛肉でコクをプラス 冬にうれしい大根たっぷりのかす汁

大根と牛肉の粕汁=合田昌弘撮影

記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます

 京都の台所からお届けしている「大根・カブ」シリーズ3回目は、かす汁。酒どころの関西では、町の食堂や家庭の食卓にもよくのぼる冬の味です。体が芯から温まり、根菜と肉や魚を組み合わせた具だくさんの汁は、それだけでおかずに。旬の大根をたっぷり使います。

 大根は、短冊切りにすると箸でもつかみやすく、見た目も美しく仕上がります。薄くしすぎず、厚さは5mm程度に。口の中に入れると、やさしくほろりと崩れる厚みです。

 滋味深い根菜類に、料理研究家の杉本節子さんは、牛肉でコクとうまみをプラスします。牛肉は、お好みで豚や油揚げに変えても。土台のだしは、酒かすの個性に負けない力強い煮干しがおすすめです。

 アレンジは、余りがちな酒かすをマヨネーズと合わせてディップに。みずみずしく、甘い冬大根にのせて食べると、すがすがしい食感に、華やかな香りとうまみが加わり、あとひくおいしさです。(才本淳子)

牛肉と大根のかす汁

材料・4人前 料理監修:料理研究家・杉本節子さん

□ 大根 250g

□ 牛こま切れ肉 100g

□ ニンジン 40g

□ ゴボウ 40g

□ 酒かす 150g

□ 昆布 8cm角1枚

□ 煮干し 15g

□ 薄口しょうゆ 大さじ1

□ みりん 大さじ1

□ 塩 小さじ3/4

□ 細ネギ 適宜

【作り方】

①大根は皮を洗い、皮ごと長さ3cm、厚さ5mm、幅1cmの短冊切りに、ニンジンは皮をむき、長さ3cm、厚さ3mm、幅1cmの短冊切りにする。ゴボウは皮をよく洗い、厚さ2、3mmの斜め薄切りにし、酢水にさらしてアクを抜き、水でさっと洗う。

大根やニンジンは形をそろえることで、火の通りが均一になる。甘く軟らかい冬大根は皮ごと使う

②煮干しは頭と内臓を除き、お…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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