新型コロナウイルスの影響で各地の物産展などが中止になり、販路が縮小している北海道の十勝地方の地場商品を応援しようと、飲食やイベント企画などを手がける「スマイルズ」(東京)が、8月2日までの期間限定のオンラインショップ「十勝“もったいない”大百貨店」を開設した。乳製品や肉製品などのグルメから、雑貨やオンラインツアーなど、十勝地方ならではの200アイテム以上をそろえている。
拡大する十勝“もったいない”大百貨店のイメージ画像=スマイルズ提供
同社は企業の在庫品などを扱うセレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」を展開。昨年夏には、帯広市などでつくる「フードバレーとかち首都圏プロモーション実行委」が東京で行った物産展「十勝大百貨店」にも関わった。今回はその縁で、十勝に注目したオンライン百貨店の開設を企画した。
出品したのは、ハマナスを主原料にスキンケアブランドを展開する「rosa rugosa」(浦幌町)や、「十勝ハーブ牛」のノベルズ食品(上士幌町)、特製タレのジンギスカンの「めむろプラニング」(芽室町)、地元の有名パン店「満寿屋商店」(帯広市)、クラフトビールや雑貨を出品した「HOTEL NUPKA」(同)など20の企業や個人店。
また、「いただきますカンパニー」(同)のオンラインツアーも販売。トウモロコシの収穫の様子を生配信で見ることができ、後日、収穫したトウモロコシが自宅に届く。
このほか、金曜日には時間限定でハーブ牛の端切れや2年熟成の越冬じゃがいもなど、普段は販売しないか、地元でないと買えない商品を扱う「“もったいない”夜市」などの企画もある。
スマイルズ北海道支社の中神美佳さんは「みんなで十勝の魅力をPRすることで、これまで出会えていなかった人に情報が届き、新たなモノと人との出会いが生まれれば」と話す。「大百貨店」は「PASS THE BATON」の販売サイト(https://online.passthebaton-market.com/)から。(中沢滋人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル