高齢ドライバーによる交通事故対策を検討してきた警察庁は19日、道路交通法の改正試案をまとめた。特定の違反歴などがある高齢者を対象に、実際に車を運転する運転技能検査(実車試験)をし、合格するまで運転免許を更新できなくする。衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などが付いた安全運転サポート車(サポカー)に限って運転できる限定免許も導入する。来年の通常国会に改正案を提出する方針で、成立すれば2022年をめどに実施される。
試案では、運転技能検査は、高齢者のうち事故歴や事故につながりやすい特定の違反歴がある人を対象に免許更新時に行う。年齢は75歳以上を検討、違反は信号無視や大幅な速度超過などを想定している。
対象者には自動車教習所などで走行してもらい、技能を確認して採点。一定基準を満たさないと判定されれば、免許の更新を認めない。ただ、不合格でも、定められた更新手続き期間内に、受け入れ可能な範囲で繰り返し検査を受けられる。検査の具体的な内容や採点基準は今後詰める。
警察庁によると、75歳以上のうち過去3年間に何らかの違反をした人は2割弱おり、事故を起こす率が75歳以上全体の約2倍というデータがあるという。
また、70歳以上を対象に行っ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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