特殊詐欺、少年の検挙数が増加 昨年1年間、3割強は中高生

 オレオレ詐欺などの特殊詐欺にかかわったとして昨年、警察に逮捕・書類送検(検挙)された20歳未満の少年は477人で、前年より44人(10・2%)増えたことが警察庁のまとめでわかった。前年を上回るのは4年ぶり。高校生と中学生が合わせて3割超にのぼる。

 成人を含む昨年の検挙人員の19・3%を少年が占め、その割合は前年より1・1ポイント上昇した。

 昨年検挙された少年477人の内訳は、無職が207人と最多で、高校生131人、有職89人、中学生26人、専門学校生など13人、大学生11人と続く。中高生で全体の32・9%、157人を占めた。

 役割別では、被害者から現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」が73・2%を占め、ATMで現金を引き出す「出し子」が7・1%、実行役を集める「リクルーター」が6・9%、出し子や受け子の見張り役5・0%などだった。

 各地で続発した連続強盗事件に絡み、SNSを通じて「高額報酬」などをうたって特殊詐欺の実行役を集める「闇バイト」が問題になっている。警察庁によると、SNSによる勧誘をきっかけに特殊詐欺の実行役となり、その人物が自分の学校の後輩などを誘い、広がっていくケースも目立つという。

 同庁は「強盗などの重大な犯…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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