高齢者らを狙った特殊詐欺の被害を防止しようと、高齢者と接する機会の多い僧侶を対象とした防犯研修会を大阪府警堺署が、堺市堺区の誓源寺で開いた。参加した僧侶らには、「特殊詐欺被害防止アドバイザー」の委嘱状が渡された。
参加した堺区内の浄土宗寺院の僧侶26人に向け、架空請求や還付金詐欺など多様化する特殊詐欺の手口を署員が解説。「檀家(だんか)さんとの話の中で、キャッシュカード、現金、暗証番号といったキーワードが出たら、『それは詐欺。警察に通報を』と呼びかけてほしい。文字通り高齢者たちの『駆け込み寺』になっていただけたら」と訴えた。
浄光寺の甲斐義英住職(61)は「詐欺被害に遭った檀家もあり、啓発活動に関心はあったが、知識がないため、できずにいた。きょう聞いた話をさっそく生かしたい」と意気込んでいた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース