特産ぷりぷりキクラゲ、産地は防空壕 埋め戻さなかった生産者の思い

 戦時中に掘られた洞穴で栽培されたキクラゲが、「防空壕(ごう)きくらげ」の商品名で地元の特産品になった。戦争とキクラゲ。その意外な取り合わせには、食卓から過去の歴史を考えてもらいたいとの思いが込められている。

 生産するのは川崎市麻生区で建設業を営む小山仁美さん(54)。9年前、自宅近くの山林を購入した際、生い茂る竹林の斜面に洞穴を見つけた。

 入り口は狭かったが、なかは高さ2メートル余り、幅約3メートル、奥行きは10メートル以上の空間が広がっていた。壁には人力で掘られたツルハシのような跡が残っていた。

 地域の年配者に聞き、図書館…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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