特産スイカの盗難相次ぐ 「大切に育てたのに」対策に限界、悩む農家

 出荷最盛期を迎えている群馬県太田市の特産物「藪塚こだま西瓜(すいか)」の盗難が相次いでいる。JA太田市によると、今年の被害はすでに100玉超え。農家は見回りなど対策を強化しているが、家から離れた場所が狙われることも。「どうやってスイカを守ろうか……」。農家は頭を悩ます。

 「また泥棒か」。群馬県太田市の農家の男性(45)は、嫌な予感がした。

 4月下旬の早朝。地元の特産物「藪塚こだま西瓜」は出荷の最盛期を迎えていた。温度調節のため、家から1キロほど離れたビニールハウスに向かった。

 すると、ハウスの入り口には無数の人の足跡が。確認すると、スイカが10個ほど盗まれていた。収穫間際のものばかり。

 あわてて盗んだのか、強引に茎から引きちぎられていた。残ったスイカも踏みつぶされており、予定していた出荷ができなかった。「誰が何のために盗んだのか。許せない」

「金銭的な被害より、精神的ダメージ大きい」

 その後も被害は続いた。5月…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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