犠牲の清掃員4人、停電で避難路見失い死亡か 新潟・三幸製菓の火災

 新潟県村上市の米菓メーカー「三幸製菓」(新潟市)の工場で5人が死亡した火災で、死亡したアルバイト清掃員4人がいずれも、建物の出入り口の内側で閉じた防火シャッターの手前で倒れていたことが県警や消防への取材でわかった。消防の到着時に建物内は停電していたことも判明。県警は、4人が暗い中で避難路を探していた最中に、煙に巻かれた可能性があるとみて調べている。

 県警によると、火災は三幸製菓荒川工場で11日深夜に起き、同日午後11時45分ごろ、消防に通報があった。せんべいなどの米菓を製造する鉄筋2階建てのF棟の建物が全焼。焼け跡から68~73歳の女性清掃員4人と、工場の従業員とみられる身元不明の1人の計5人の遺体が見つかった。20代の男性従業員2人と連絡が取れておらず、県警は身元の確認を進めている。

 県警や市消防本部によると、清掃員4人は12日午前1時20分ごろ、建物北側の出入り口近くで、2人ずつ重なるように倒れた状態で救急隊員に発見された。出入り口内側の防火シャッターは、閉じた状態だった。

 一方、通報の6分後に消防隊員が工場に到着した際に、建物はすでに停電していた。火災後の消防の調査に対し、出火当時、現場にいた従業員は「(出火直後に)火災警報が鳴り、まもなく電気が消えた」と話したという。

 防火シャッターの脇には避難…

この記事は有料会員記事です。残り430文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment