土屋香乃子、林知聡
2016年7月、入所者19人が殺害され、職員を含む26人が重軽傷を負った障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で、犠牲者のうち7人の名前を刻んだ慰霊碑が完成した。事件から26日で5年。大部分が建て替えられた園舎で追悼式が営まれた後、遺族らが慰霊碑に献花し、静かに手を合わせた。
慰霊碑は「鎮魂のモニュメント」と名付けられ、「事件を風化させないため」と神奈川県が建立を提案。事件後、犠牲者名は遺族の希望で匿名とされたが、県によると、「希望者は名前を(碑に)入れても良いのではないか」という声が一部の遺族から上がり、裁判で母親が明らかにした美帆さん(当時19歳)を含む7人の名前が刻まれた。または犠牲者を表すヤマユリの花もあしらわれ、遺族の同意が得られた18本が彫り込まれている。
美帆さんの母親は「美帆という存在を知って欲しい」と裁判で名前を出して審理することを希望。音楽が好きで人なつっこい生前の様子が明らかにされ「娘がいて、とても幸せでした」と心情を語っていた。
また名前が刻まれた7人のう…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル