繁殖業者やペットショップが犬猫を飼育・管理する際に、飼育者1人あたりの飼育数の上限を定める規制の完全施行が、予定より3年先送りされることがわかった。25日の中央環境審議会動物愛護部会で環境省が明らかにした。
数値規制の導入は、昨年成立した改正動物愛護法で定められたもの。一部業者による劣悪な飼育状況を改善するのが目的で、来年6月に省令として施行されることになっていた。
環境省は今年7月、飼育者1人あたりの飼育数について、繁殖用の犬は15匹、猫は25匹、販売用の犬は20匹、猫は30匹を上限とする規制案を提示。これに対しペット関連の業界団体や一部の繁殖業者らは、廃業に追い込まれる業者も出るとして、「13万匹以上の繁殖用の犬猫が行きどころを失う」「殺処分が増える」などと強く反発していた。
環境省は今回、上限は案の通り定めるとしたものの、来年6月の施行を断念。22年6月から繁殖用の犬は25匹、猫は35匹、販売用の犬は30匹、猫は40匹とゆるめの上限を定め、その後は年5匹ずつ減らすとした。省令通り完全施行されるのは24年6月で、予定より3年先送りされる。
また、業者から反発があったケ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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