福冨旅史
特殊詐欺で現金を受け取る「受け子」を指揮したとして、警視庁は6日、無職で指定暴力団住吉会系組員の堂下歩(46)=東京都港区=、ミャンマー国籍で無職のラン・シャン・タン(35)=東京都世田谷区=の両容疑者を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。堂下容疑者は黙秘し、ラン容疑者は認否を留保しているという。
暴力団対策課によると、2人はすでに逮捕された男らと共謀して2021年10月、東京都杉並区の無職男性(当時80)に息子をかたって電話し、計2500万円をだまし取った疑いがある。同課は21年5月~22年7月、今回の逮捕容疑も含め、都内の高齢者らから計約1億5千万円をだまし取ったとみている。
堂下容疑者は十数人の「受け子」グループの統括役で、名前の読み方からグループは「Dの箱」と呼ばれていた。うその電話をかける「かけ子」グループからの依頼で、繰り返し被害金を受け取っており、「現金の持ち逃げをしない」として犯罪グループに「評判」が良かったという。(福冨旅史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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