経営破綻したインテリア雑貨販売業「ラポール」(東京都港区、破産手続き中)を舞台に金融機関から融資金を詐取した事件で、主導役の金融ブローカー、黒木正博容疑者(53)が同社の株を買収して支配下に置くための資金を全額用意していたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策4課は暴力団が買収資金の調達に関わり、詐取金を受け取っていた可能性もあるとみて捜査している。
組対4課は同日、銀行2行にラポールの粉飾した決算書類を提出し、計1億7千万円をだまし取ったとして、黒木容疑者ら5人を詐欺容疑で再逮捕した。
捜査関係者によると、黒木容疑者が代表の投資会社が平成25年12月ごろ、ラポールと基本合意書を締結。黒木容疑者が取得資金を全額用意し、26年7月ごろに7割近くの株式を取得して同社を支配下に置いた。
株式の移転先は投資会社と同名の別会社で、代表に鈴木忍容疑者(44)が就任した。容疑者の一部は「黒木容疑者の関与を隠すためだった」と供述。黒木容疑者は過去に経営破綻した別会社をめぐる民事再生法違反で有罪判決を受けており、同課は金融機関に警戒されないようダミー会社を用いたとみている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース