企業や組織のネットワークに外部から接続する「仮想プライベートネットワーク(VPN)」がハッカーに狙われている。今年に入り、VPN機器への不正アクセスにつながる情報の暴露が相次ぎ、警察庁や大学などの被害も明らかになった。セキュリティーの「要」とも言える機器で何が起きているのか。
「社会のサイバーセキュリティーを推進する立場であり、システムの安全に万全でなければならないはずの警察庁が自ら攻撃にさらされたのは、恥ずかしいことだ。さらに対策を講じていかないといけない」
警察庁幹部はこう話す。
同庁は11月27日、情報通信企画課のパソコンが昨年8月から今年11月中旬にかけ、計46回にわたって不正アクセスを受けていたと発表した。VPN機器を使うためのIDやパスワードが盗まれたのが原因だった。
パソコンは外部の事業者と契約…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル