東京都狛江市の住宅で先月発生した強盗殺人事件の実行役だったとして、警視庁は、別の強盗事件で逮捕・勾留されている加藤臣吾容疑者(24)を来週にも逮捕する方針を固め、強盗殺人容疑などで逮捕状を取った。捜査関係者への取材でわかった。
狛江市の事件では実行役として3人、犯行を手助けしたとして1人の計4人が22日に逮捕されており、加藤容疑者で5人目となる。
捜査関係者によると、加藤容疑者は他の実行役3人と共謀して1月19日昼ごろ、狛江市の住宅に押し入り、住人の大塩衣与さん(90)の両手を結束バンドで縛り、暴行を加えて殺害した上で、住宅内から高級時計など(総額60万円相当)を奪った疑いがある。
捜査関係者によると、加藤容疑者は事件前に川崎市内の駐車場に電車で向かう姿が防犯カメラに映っていた。その後に駐車場からレンタカーが1台ずつ出発しており、この2台が現場周辺で確認されている。同庁は、加藤容疑者が駐車場で他の実行役らと合流してから現場に向かったとみている。
事件後の19日夜には、東京都北区の宿泊施設に宿泊。翌20日には、永田陸人容疑者(21)や大学生の少年(19)=いずれも強盗殺人容疑などで22日に逮捕=らとともに足立区内の住宅周辺に向かっていた。この住宅では窓ガラスが割られて何者かが侵入する窃盗未遂事件があり、警視庁は加藤容疑者らが関わったとみて調べている。
加藤容疑者は、昨年12月21日に広島市西区の店舗兼住宅で発生した強盗事件に関わったとして広島県警に逮捕されていた。広島地検は24日、この事件について加藤容疑者を他の男2人とともに強盗傷害と住居侵入の罪で起訴した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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