野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表「侍ジャパン」では、三重県尾鷲市出身の湯浅京己(あつき)投手(23)=阪神=も一員として戦った。豊かな海が広がる地元では、両親や知人らがこつこつと歩んできた野球人生をたたえた。
「あっくん、すごいな。野球の練習がない日も300スイングとか、素振りをしていた」
優勝決定直後、尾鷲市役所に快挙を祝うポスターを掲示した市民サービス課の中森翼さん(23)はそう話した。湯浅投手は小学校時代のチームメートだ。
湯浅投手は決勝の登板はなかったが、持ち味の速球とフォークボールを武器に、準決勝を含む3試合に登板して2回2/3で4三振を奪った。決勝は3―2と1点差に迫られた八回表、大谷翔平投手とブルペンで準備していた。
自らのLINEのプロフィル画像に、尾鷲の海と佐波留島(さばるじま)を選ぶなど三重に愛着を持つ湯浅投手。尾鷲市の自宅でテレビ観戦した父の栄一さん(51)は「ほんと感無量。みんなで世界一になれて」と喜んだ。
両親のもとには準決勝後、湯…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル