ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(82)が23日に来日する。注目を集めているのが、旧清水市の一家4人殺害事件で死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さん(83)との面会が実現するかどうかだ。異例とも言える死刑囚との面会を法王側が調整する背景には、袴田さんの弁護団から送られた一通の手紙の存在があった。
私たちの依頼者の袴田巌さんは1968年に、無実にもかかわらず、強盗殺人罪によって死刑判決を言い渡されました
A4判の用紙1枚に英語でつづられた手紙は、「冤罪(えんざい)」を訴える書き出しで始まる。袴田さんを「クリスチャンとして生まれ変わった」と紹介し、再審開始が昨年に東京高裁で取り消される「困難」を経てもなお「イエスキリストに対する信仰を失っていません」としている。結びには、弁護団や関係者の思いをしたためた。
教皇様に会っていただくことで、彼の信仰をより強めていただきたいと願っています
手紙は昨年の夏、袴田さんの弁護団が作成し、同年10月にローマ法王側へと届けられた。
きっかけは昨夏、法王がカテキ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル