九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)での重大事故を想定した原子力防災訓練が29日、佐賀、福岡、長崎の各県であった。
佐賀県では新型コロナ禍で縮小していた規模を3年ぶりに従来の形に戻し、自治体や警察、消防、自衛隊など76機関約1400人と住民約450人が参加。避難者の被曝(ひばく)線量チェックなどを実施した。
同県唐津市では、半径5キロ圏内の予防的防護措置準備区域(PAZ)からの避難訓練に、若い世代にも訓練の必要性を伝えたいと初めて高校生たちが参加した。甲状腺被曝(ひばく)を防ぐ安定ヨウ素剤の配布訓練も。係員がヨウ素剤の効果やアレルギーなどで服用できない人などについて説明し、ヨウ素剤に見立てたキャンディーを配った。
唐津南高校2年の新(あらた)叶彩(のあ)さん(17)は「とても緊張した。事故はあってはいけないけど、万が一の時にこうやって訓練しておくのは大切だと思う」と話した。
また同県内では、ペット連れ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル