玄海町長3カ月無給に 「信頼回復は辞任より険しい道」

 九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長(63)は10日、福井県の建設会社から100万円とされる現金を受け取っていた問題の責任を取るとして、月額79万6千円の給料を3月から3カ月間、全額カットする特例条例案を臨時議会に提出し、可決された。

 脇山町長は提案理由説明で「社会的に大きな影響を与え、町政運営に混乱をきたした責任を重く受け止める。失った信頼を自ら取り戻すことは、責任を取って辞任することより長く険しい道だと思う」と謝罪。定数10の議会で、議長と欠員1を除いた採決では4対4の同数となり、議長判断で可決となった。

 脇山町長は一昨年7月の初当選直後、自宅を訪れた福井県敦賀市の「塩浜工業」の関係者とみられる男性から、「当選祝い」として現金が入ったのし袋を受け取ったことを先月23日に明らかにした。自宅の金庫に保管していたが、関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)が、関電の役員らに多額の金品を渡していたことが発覚するなどした後の昨年12月に知人を介して返金したとしている。

 脇山町長は3日、辞職しない意向を表明していた。(渡辺松雄)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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