14日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)で、大相撲で初めて新型コロナウイルス感染が判明していた西三段目82枚目・勝武士(しょうぶし、本名・末武清孝)さん=高田川=が13日午前0時半、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため、都内の病院で死去したことを報じた。28歳だった。
日本相撲協会によると、先月8日に入院し、同19日から集中治療室での治療を続けていた。新型コロナ感染症で日本のプロスポーツ選手が亡くなるのは初めて。国内では20代の死亡例も報告されていない。
相撲協会によると、春場所後の先月4日に38度台の発熱。師匠の高田川親方(元関脇・安芸乃島)らが保健所や複数の医療機関に問い合わせたが、都内の逼迫(ひっぱく)した状況ではなかなか受け入れ先は見つからなかった。4日後の8日には血痰(けったん)の症状も見られたことから救急搬送され、都内の大学病院に入院した。感染の有無を調べるこの時の簡易検査は陰性だった。
だが、重篤化していたために翌9日、より専門的な別の大学病院に転院。気管切開などの処置が取られたという。同日PCR検査を受け、10日に角界初の陽性が判明。糖尿病の持病もあり、19日からは集中治療室に入って闘病していたが、帰らぬ人になった。
コメンテーターで同局の玉川徹氏は今回の訃報に「20代の方でも例えば糖尿病があったり肥満があったりするとこれだけリスクが高いと逆にそういうようなことが分かった」とした。
その上で「力士の方々は報道を見ると糖尿病を患っている方も中には、かなりいるという話ですし、脂肪も多いでしょうからハイリスクの人たちなんだという前提で相撲協会も対処していかないと危ないですね」と指摘していた。
報知新聞社
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