4時間に及んだ20日夜の国民民主党の両院議員総会では、立憲民主党との早期合流を目指して基本合意を求める決議案が採決には至らず、否決された。総会後に会見した玉木雄一郎代表は「現在の条件で現時点で合流を決定することが党の意思として否定された。これまでの方針通り、引き続き粘り強く交渉を行っていきたい」と総会の結果を総括した。
「双方が納得できる着地点」へ交渉は継続方針
午後5時半から始まった両院議員総会では、玉木代表が冒頭、立憲民主党の枝野幸男代表との党首会談で合意に至らなかった合流協議について、「私は協議を打ち切るつもりはない。なぜここまで(党の根幹に関わる事項に)こだわるかというと、本当の意味での内実を伴った大きな塊にするためには、政策や理念のすり合わせは不可欠だと考えるからだ。魂が伴わなければ、政権を担える大きな塊にはならない」と説明した。
立憲との早期の合流を目指す津村啓介副代表らからは24人の署名で「速やかに党首会談を開き、合流について基本合意を行う」ことを求める決議案が提出された。ただこの決議案を議題とすることについては賛成19、反対28、棄権6と反対多数で否決され、採決に至らなかった。
枝野代表は20日に合流方針が決まらなかった場合、協議を打ち切る可能性に言及していたが、玉木代表は総会後の会見で「今集中すべきは国会。その意味でもいったん(協議は)小休止ということにはなるのかもしれないが、大きな塊をつくって政権与党に向き合うという方向性は変わっていない。枝野さんも同じ思いなのかなと思っている」と述べ、双方が納得できるような着地点を目指して交渉を続ける考えを示した。
早期の合流合意に至らなかったことで、立憲との共同会派における信頼関係に影響が出る可能性については「まったく心配していない。共同会派までたどりついたのが現時点の到達点。それをさらにどう進化させるか、その一形態として党の合流を議論してきた。国会でともに戦う体制や、選挙における調整はさらに進化させていきたい」と強調した。
総会後、報道陣の取材に応じた津村氏は「(総会で)合流について新しい方針が決まったわけでもなく、否定されたものでもなく、党内コミュニケーションが進んだと捉えている」と述べ、今後の玉木代表と平野博文幹事長による合流協議を見守り、支えていくとした。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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