東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で東京地検特捜部は、公式マスコットのぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」の社長と顧問について、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=に対する贈賄罪で在宅起訴する方針を固めた。元理事への資金の受け皿とされた休眠会社の元代表は、「身分なき共犯」として受託収賄罪で在宅起訴する。
高橋元理事はサン・アローと広告大手「ADKホールディングス」の2ルートで10月に4回目の逮捕となり、勾留期限の9日にも起訴される。一連の捜査は一区切りするとみられ、5ルートで計3人が受託収賄罪、計12人が贈賄罪で起訴される見通しとなった。
高橋元理事はサン・アローをめぐり、親子である社長と顧問から、大会マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」のぬいぐるみを製造・販売するライセンス契約を円滑に締結してほしいなどと依頼を受け、2018年10月~21年4月に11回で計約700万円の賄賂を受け取った疑いが持たれている。
特捜部はサン・アローの親子については逮捕せずに調べていたが、贈賄罪の公訴時効(3年)の範囲内で在宅起訴する。
また、約700万円は元理事のゴルフ仲間が代表だった休眠会社に送金されていた。特捜部は休眠会社の元代表も在宅で調べてきたが、「みなし公務員」である元理事と共謀関係にあると判断し、受託収賄罪で在宅起訴する。
ADKルートでも
この休眠会社は、約4700…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル