珍しい「雨氷」に囲まれ走る花咲線、根室で道東の美を集めた写真展

 幻想的な「雨氷」の景色の中を疾走する北海道の花咲線(根室線釧路―根室間の愛称)の車両など、北海道東部各地の美を写した写真展が、北海道根室市道の駅スワン44ねむろで4月1日から開かれる。

 市観光協会主催による毎年恒例のフォトコンテストで、応募作236点から入賞した23作品を展示。根室市の元漁協職員、田塚不二男さん(74)の最優秀賞は、ライトアップされた同市の明治公園の赤レンガサイロと花火の共演を鮮やかに描き出している。

明治公園のサイロと花火を撮影した田塚不二男さんの最優秀作品=2021年3月、根室市観光協会提供

 また、同市の建設業、鈴木一雄さん(49)の優秀賞は、昨年3月に起きた「雨氷」下の花咲線を撮影したものだ。

 雨氷は零度以下でも凍っていない状態の雨が、物に付着することで氷結し、物が氷に包まれたように見える珍しい現象だ。鈴木さんは同市の昆布盛駅付近の木立を走り抜ける車両を、透明感あふれる色調で活写した。

透明な氷が樹木に付着した「雨氷」に囲まれて走る花咲線を撮影した鈴木一雄さんの作品=2021年3月、根室市観光協会提供

 鈴木さんは花咲線沿線の風景を写真に収めつつ、「夢空間☆花咲線の会」代表として花咲線の応援活動も続けている。11日を最後に厚岸町の糸魚沢(いといざわ)駅が廃止になった時も、新旧2代の駅舎の写真とイラストを組み合わせたポストカードを駅で配布した。

 糸魚沢駅周辺では、明治3(…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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