珠洲出身の井道女流二段が復興支援イベント 故郷に思いを託した文字

 将棋の女流棋士石川県珠洲市出身の井道千尋女流二段(35)が3日、都内で行われた能登半島地震復興支援イベントに参加した。

 今月1日で発生から1カ月。死者が100人を超えるなど大きな被害を受けている珠洲市で生まれ育った井道女流二段は、指導対局や色紙への揮毫(きごう)などでファンと交流し「珠洲のためのとてもありがたいお話でしたので、少しでもお手伝いできたらと思いました」と語った。故郷について「人も自然ものんびりおっとりしていて、いつ帰ってもホッとする大切な場所です」と思いを寄せた。

 市内に住む両親や親戚は無事だったが、自宅は屋根瓦が全て崩落し、車も破損するなど被害を受けた。「当日は夜まで両親に連絡がつかなくて……。海からも近いので本当に心配しました」。発生後の数日は大きな余震が続いたため、父の信吉さん(62)と母の裕美子さん(61)はしばらく車中泊を余儀なくされた。1カ月が経過した今も断水は続き、炊事や風呂、洗濯などで不自由な生活を強いられている。家族を失った友人もいる。「今でも地震のニュースを見ることができないんです」

 愛棋家の信吉さんに教わり…

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能登半島地震

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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