愛媛県新居浜市の民家で13日、住人の男性と妻、三男の3人が刺されて死亡した事件で、県警は15日、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕していた住所不定、無職の河野(こうの)智(さとる)容疑者(53)を男性に対する殺人容疑で再逮捕し、発表した。「殺したことは事実です」と容疑を認めているという。
死亡したのは、岩田友義さん(80)と妻のアイ子さん(80)、三男の健一さん(51)。
県警によると、再逮捕容疑は13日午後5時45分ごろ、新居浜市垣生(はぶ)2丁目の友義さん方で、友義さんを刃物で複数回刺して殺害したというもの。
友義さんは同日午後6時35分ごろに死亡が確認された。司法解剖の結果、胸や腹には複数の刺し傷が確認され、死因は失血死だった。
アイ子さんと健一さんの遺体にも複数の刺し傷などがあったという。県警は河野容疑者が2人も殺害したとみて裏付けを進める。
県警によると、河野容疑者は健一さんと同じ職場で働いていた時期があった。
2019年9月以降、友義さん一家から「(河野容疑者に)電磁波攻撃をやめろと言われた」などの相談が複数回寄せられた。
今年9月23日には河野容疑者が友義さん方に押しかけてきたと110番通報があり、駆けつけた新居浜署員が河野容疑者に口頭で注意したという。
河野容疑者は今月13日夕、友義さん方の敷地内で、刃渡り約13センチのナイフを所持していたとして銃刀法違反容疑で逮捕された。ナイフには血痕が付いていたという。県警の調べに対し「あいつらが悪い」などと供述していたという。
県警は15日午後、銃刀法違反と殺人の両容疑で河野容疑者を松山地検に送検した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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