現職スクールカウンセラー、多数が不採用に 労組に相談相次ぐ 東京

 東京都内の全公立小中高校に配置されているスクールカウンセラー(SC)の採用をめぐり、SCらが加入する労働組合が5日、都内で会見し、都教育委員会に採用方法の見直しを求めた。都の規定の影響で、2024年度採用では多数の現職SCが不採用となり、労組には約70件の相談が寄せられているという。

 会見したのは、東京公務公共一般労働組合心理職ユニオン。

 都教委は13年度からSCを全校に配置。例年1500人程度を公募している。当初は非常勤特別職だったが、20年度から、任期が1年以内の会計年度任用職員へ移行。現職SCは面接を免除し、校長らによる評価を考慮する「公募によらない採用」をしてきた。ただ、都は、この方法での採用は「上限4回」と規定している。

 多くのSCが今年度で上限に達したため、24年度採用では、新規の応募者と同じく、書類と面接による選考を受ける必要があった。都教委によると、「上限4回」に達した人では、1096人が応募し、250人(22・8%)が不合格または補充任用(補欠合格)だった。新規では、783人が応募し、342人(43・7%)が不合格または補充任用だった。

 会計年度任用職員について…

この記事は有料記事です。残り301文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment