金子和史
大臣在任中の2018~19年に鶏卵業者から計500万円の賄賂を受け取ったとして、収賄罪に問われた元農林水産相・吉川貴盛被告(71)の被告人質問が20日、東京地裁で始まった。
無罪を主張する吉川元農水相は弁護側の質問に対し、鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表・秋田善祺(よしき)氏(88)=贈賄罪などで有罪確定=との間であったとされる現金授受時のやりとりについて、「覚えていない」「鮮明ではない」と繰り返した。
また、大臣在任前後に秋田氏から提供された計11回総額1300万円の趣旨については「政治活動の応援と思った」と説明し、起訴分の500万円も同様の理由で賄賂性を否定した。
ただ、現金授受の有無は「(現金を渡したと)秋田さんが言うなら、そうだと思う」と述べた。(金子和史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル