避難所での感染対策に…“プライバシー保護”のための間仕切り用段ボールの活用
新型コロナウイルスの感染リスクが消えない中、災害が発生したらどうなるのか。
多くの住民が押し寄せる避難所で、いわゆる「3つの密」を回避しようと、自治体も動き始めている。 【画像】避難所の2人分のスペースはこれくらい 防災倉庫に積み上げられた、避難所で使われる間仕切り用段ボール。15年間、訓練以外では一度も使われていないというが… 豊橋市防災危機管理課の長坂さん:
少しでも感染症のリスクを避難所で減らしてもらえないかと職員の中で考えまして、今後こういったものを使っていきたいと思います 元々はプライバシーを保護するためのものだが、避難所でのソーシャルディスタンスを確保する手段として、今注目を集めている。 大雨シーズンを前に、急がれる避難所での新型コロナ対策。
実は、すでに対策に迫られた自治体があった。
3月の大雨で避難指示出された北海道の街…“3密”どう防いだ?
北海道東部の標茶町。 2020年3月、大雨で町は避難指示を出し、避難所を開設。
当時、北海道では独自の緊急事態宣言が出されていて、感染リスクが心配されていた。 密集を避けるため町は、長さ20メートル、幅1メートルのシートを用意。これに沿うように避難者を滞在させた。 また、マスクを配布し、消毒や手洗いの徹底、換気といった対策を取り、避難所で感染者を出すことはなかった。 標茶町交通防災係・伊良子係長:
前例がない、今まで感染症が流行している中での避難所運営は当然やったことがなかったのですが、避難所を開設するとなってから、非常に準備の時間が短かったので、精いっぱいの対応ができたのではないかと思います
新型コロナ対策踏まえ避難所の開設訓練…体調確認に3密対策
岐阜県は5月、新型コロナ対策に絞った「避難所運営ガイドライン」を新たに取りまとめた。 避難所の建物に入る前、全員の体調を確認。悪い人は専用スペースに誘導するなど、健康な人と完全分離することを明記。
さらに一般のスペースでも2メートルの間隔は確保するとして、避難所のレイアウト案まで示すなど、具体的な対応を各自治体に促している。 5月下旬に美濃加茂市で行われたのは、新型コロナ対策を踏まえた避難所の開設訓練。市の職員、約50人が参加した。 記者リポート:
避難所の解説訓練が始まりました。いまスペースを作っているのですが、居住スペースは2メートル位ずつ空けている形となっています 段ボール製の間仕切りでスペースを確保。このスペースに2人が入る想定だ。 間仕切りのない避難所でも、スペースを確保するため、床にテープを張ってチェックする。 美濃加茂市防災安全課・長尾課長:
園芸用の(2メートルの)ポールですけれども、半分のところで1メートルの印を付けまして(長さを測る)。2メートル×1メートルでお一人様分のスペースを確保できる 避難者の受け入れの手順も確認する。受付や誘導の職員は、フェイスシールドや手袋を着用。 避難所を訪れた人は体調についてチェックカードに記入、そして検温。体調に問題がない人は、避難所の一般スペースに誘導する。 体調が悪い人は、個室に設けた専用スペースに誘導。動線を分けるなど、感染が広がらないための工夫だ。 順調に進んでいるように見えた訓練だが、参加した職員からは…
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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