小泉進次郎環境相(衆院11区)は18日、横須賀市内で開かれた神奈川政経懇話会の11月定例会で講演し、環境省が取り組むべき業務の見直しを進める考えを明らかにした。「本当に環境省にしかできない仕事なのかということが、あまりに目立つ。選択と集中は当たり前だ」と指摘。慣例的に続く優先度の低い啓発事業を月内にも整理し、限られた予算・人員の中で優先すべき施策に注力していく姿勢を示した。
小泉氏は環境省が気候変動対策や海洋プラスチックごみ削減、原発事故からの福島の復興、公害問題といった幅広い業務に取り組んでいることを説明。一方で「組織、予算が見合っていない」とし、地球規模の課題への対応強化に向けて業務を見直していくとした。
また、国民生活に関わる気候変動対策として、食べられるのに廃棄される「食品ロス」を減らす取り組みを例示し、「不便とか(費用が)高いと思われるが、家計にやさしい気候変動対策はいっぱいある」と強調。温室効果ガスの排出が多い飛行機での移動を避けてヨットによる大西洋横断を試みるなどしているスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの実践を紹介した上で、「誰もがグレタさんのように徹底したことはできなくても、一人の百歩より、百人の一歩。国民全体で動きが出てくるよう、環境大臣として後押しをしたい」と語った。定例会には約330人が参加した。
神奈川新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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