デジタル技術を駆使して高品質のミカンを収穫しようと、愛媛県八幡浜市の生産者と東京のIT企業がタッグを組んだ。経験と勘に頼ってきた水やりを、センサーを畑に埋めて土壌の水分量を測り、最適なタイミングでできるシステムづくりを目指す。
事業を進めるのは、JAにしうわ真穴(まあな)柑橘(かんきつ)共同選果部会(真穴共選、同市)と、通信会社「インターネットイニシアティブ」(IIJ、東京都)など。デジタル技術で地域の課題解決をめざす愛媛県のプロジェクト「トライアングルエヒメ」の一環だ。
「真穴みかん」で知られる同市真穴地区の240ヘクタールの畑に10月から、土壌水分を測るセンサー100個を深さ約20~30センチに設置。30分ごとにデータを集める。
11月末にセンサーを120個に増やし、本格運用を目指す来年以降はさらに増やす。ただ、真穴地区は起伏が激しい段々畑で、通信環境が良くない。センサー一つごとに通信機能をつけるとコストも増す。そこで地区に七つの無線基地局を設け、コストを削減しながらデータを集める仕組みをIIJがつくった。
真穴共選によると、ミカンの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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