甘み+酸味でおいしさアップ 肉団子と野菜の甘酢炒め

肉団子と野菜の甘酢炒め=合田昌弘撮影

記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます

 酢豚やエビチリに代表されるように、甘酸っぱい味付けは中国料理の定番です。人気料理シリーズ第3回は、たっぷりの野菜がお肉を引き立てる「肉団子と野菜の甘酢炒め」です。

 肉団子にはひき肉を使うのでまとまりやすく、刻んだロース肉を入れると歯ごたえのある食感に。混ぜるときは調味料を入れてなじませてから片栗粉を加えると、まんべんなく味がついておいしく仕上がります。野菜と合わせる前に多めの油で肉団子を焼くことで、うまみを閉じ込めて崩れにくくなります。

 「甘酸っぱい」は中国語で「糖醋(タンツー)」。イタリア語ではアグロドルチェ、フランス語ではエーグルドゥースと言い、アジアでもヨーロッパでも好まれている味です。人は甘いだけより甘酸っぱい方を好むという研究結果もあり、調理科学を監修したミツカングループ中央研究所の石井翔さんは、「甘酸っぱさは人類に共通して受け入れられる味だと考えられます」と話します。(前田朱莉亜)

肉団子と野菜の甘酢炒め

材料・2人前 料理監修:吉田勝彦さん(中国家庭料理ジーテン)

□ ニンジン 30g

□ レンコン 30g

□ タマネギ 30g

□ 菜の花 20g

□ 豚ひき肉 100g

□ 豚ロース肉 100g

□ 肉団子の下味(塩、白コショウ、酒、片栗粉)

□ 調味料(酢大さじ3、砂糖大さじ2、酒・しょうゆ各大さじ1)

□ ゴマ油 小さじ1

【作り方】

①ニンジンとレンコンは幅5mmのいちょう切り、タマネギは幅2cmの乱切りにする。菜の花は3cm幅に切る。

②豚ロース肉を5mm角に切り、豚ひき肉と一緒にボウルに入れ、塩ひとつまみ、白コショウ少々、酒大さじ1を加えて混ぜる。片栗粉小さじ1を加え、さらに混ぜる。直径3cmの肉団子を8個作る。

粘りが出るまで混ぜてから片栗粉を入れる。手で回しながら時々下に押しつけるように肉だねを混ぜる=合田昌弘撮影
人さし指と親指で肉だねを搾り出して丸める。手に少量の油をつけると、肉がくっつきにくくなる=合田昌弘撮影

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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