三角形の胴が特徴的なロシアの民族楽器バラライカ。北川翔さん(35)は日本人でただ一人のプロ奏者として活動し、オーケストラを設立してから10年がたつ。音楽の道を目指しながら将来に迷っていた青年の転機は、師でもある父の導き。北川さんを待ち受けていたのは、肉体と対峙(たいじ)するバラライカの、奥深き世界だった。
三角形の胴に張った3本の弦をひくと農村の情景、土の香りが浮かぶ。ロシアの民族楽器バラライカの音色にひかれ、日本人ただ一人のプロ奏者として活動する。
祖父はシベリア抑留から帰国しロシア民謡を紹介するのに尽力した。父つとむさんは日本人初のプロのバラライカ奏者。「生まれる前から音色を聞く」環境だった。
中学でエレキギターをひいた。…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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