桂川が流れる京都市右京区の静かな住宅地に、大型のバスが相次いでやってくる施設がある。
取材で訪れた10月末、「ただ今修行中」と書かれたエプロンを着けた若者たちが、3階の大部屋でせっせと作業をしていた。
なにかの粉に水を入れて黙々とへらで混ぜては、せいろに流し込む。数分後にふたを一斉に開けると、「わーっ」。歓声とともに室内が蒸気に包まれた。
あつあつの生地を正方形に整えて、あんこを入れて折りたたむと、見覚えのあるものに――。
ここは「八つ橋庵(あん)とししゅうやかた」。さまざまな文化体験ができる観光施設だ。
若者たちは修学旅行で訪れた北海道当別(とうべつ)高校の2年生。作っていたのは、生八ッ橋。生地から手作りしていた。教員の一人が京都で学生時代を過ごし、八ッ橋づくりを楽しんだことから、修学旅行のメニューに組み込んだという。
高田紗綾(さあや)さん(17)は八ッ橋を食べるのも、今回が初めて。「修学旅行で一番楽しみにしていました。お土産で買うだけでなく、自分で作れて良い思い出になりました」と喜んだ。
八ッ橋作り、近場の利用者も
記者は右京区出身。八ッ橋は当然食べたことはあるが、作ったことはなかった。挑戦してみた。
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米粉ともち粉、砂糖、水を混…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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