生徒に強制わいせつ容疑の高校教員 複数の生徒にも「不快な行為」か

川村さくら

 部活動の遠征先で教え子の体を触るなどしたとして、群馬県警は8日、明和県央高校(高崎市)の教員、川北進太郎容疑者(28)=前橋市問屋町2丁目=を強制わいせつ容疑で逮捕し、発表した。同校によると、ほかにも複数の生徒が川北容疑者からわいせつだと感じる行為をされた、と訴えているという。

 高崎北署によると、逮捕容疑は6月上旬、指導をしていた部活動の行事で宿泊中だった都内のホテルで、部員の男子生徒を自室に呼び出してわいせつな行為をしたというもの。川北容疑者は「していません」と容疑を否認しているという。

 指導していた部は、全国大会の出場経験もある強豪。9日に会見した同校の中島高久校長によると、6月19日に被害者とは別の生徒の保護者から、川北容疑者が生徒に無断で写真を撮っていると学校に相談があった。複数の部員にヒアリングをしたところ、性的な被害があったことがわかり、県警や県に報告していたという。教員には自宅待機を命じていた。

 ほかにも複数の部員から、川北容疑者が同校で勤務を始めた2021年以降、遠征先や川北容疑者の自宅アパートなどで、わいせつで不快に感じる行為をされたなどとする申告があり、中には繰り返し被害を受けたと話す部員もいた。学校側の聞き取りに、川北容疑者は一部の行為を認めたという。

 川北容疑者は辞職の意向を示しているが、同校は学校法人の判断を待つ方針。中島校長は「生徒、保護者、ご家族に大変なご心痛をおかけし、心からおわびする」と謝罪し、「失った信頼の回復にむけて努力していく覚悟」と話した。(川村さくら)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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